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9.152025
遺産分割の方法

遺産分割には主に以下の4つの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、遺産の種類や相続人の状況に合わせて選択することが重要です。
1. 現物分割(げんぶつぶんかつ)
- 方法: 遺産をそのままの形で各相続人に分ける方法です。たとえば、「自宅は長男、預貯金は次女」といったように、個々の財産を分配します。
- メリット:
- 手続きが簡単: 売却や代償金のやり取りがないため、手続きが比較的シンプルです。
- 思い入れのある財産を残せる: 思い入れのある不動産や家業を引き継ぐことが可能です。
- デメリット:
- 公平な分割が難しい: 不動産のように評価が難しい財産や、分けることができない財産がある場合、各相続人の取り分に差が出てしまい、不公平感からトラブルに発展することがあります。
2. 換価分割(かんかぶんかつ)
- 方法: 遺産を売却して現金に換え、その代金を相続人の間で分ける方法です。
- メリット:
- 公平な分割が可能: 遺産を現金化するため、1円単位で正確に公平に分けることができます。
- 納税資金の確保: 不動産などの換金しにくい財産の場合、売却代金を相続税の納税資金に充てることができます。
- デメリット:
- 財産が手元に残らない: 思い入れのある財産でも手放すことになり、また売却に手間や費用(仲介手数料、譲渡所得税など)がかかります。
- 売却価格が不安定: 不動産などは、市場の状況によって価格が変動し、想定より安値になるリスクがあります。
3. 代償分割(だいしょうぶんかつ)
- 方法: 相続人のうちの1人が遺産を単独で相続し、その代わりに他の相続人に対して、その取り分に相当する金銭を支払う方法です。
- メリット:
- 公平性が保たれる: 遺産の現物を引き継ぎつつ、金銭のやり取りで公平性を確保できます。
- 財産を単独所有できる: 取得した財産(特に不動産)を単独で所有するため、その後の管理や処分がスムーズに行えます。
- デメリット:
- 代償金の支払い能力が必要: 遺産を単独で取得する相続人に、他の相続人へ支払うだけの資金力が求められます。支払い能力がないと、この方法は利用できません。
4. 共有分割(きょうゆうぶんかつ)
- 方法: 遺産を売却や分割せずに、複数の相続人がそれぞれの持分(割合)で共同所有する方法です。
- メリット:
- 手続きが簡単: とりあえずの分割手続きを保留にできるため、その場での合意形成がしやすいです。
- デメリット:
- 後のトラブルの原因になる: 共有状態は権利関係が複雑になり、将来の売却や改修、賃貸などの管理において、相続人全員の同意が必要となり、意見の対立が起こりやすくなります。
次の世代への負担: 共有名義のまま相続が発生すると、さらに所有者が増え、権利関係がより複雑化し、将来の親族に大きな負担を残すことになります。
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